帯状疱疹(ヘルペス)
◆帯状疱疹(ヘルペス)◆
今回は、テレビ放送で、風吹ジュンでお馴染みの「帯状疱疹」についてカイロプラクティックの考え方をお話しします。
帯状疱疹は、子供の時に掛かった水疱瘡のウイルスが、体内の神経節などに潜んでいて、本来は共存しているウイルスによって絶えず免疫が刺激され免疫を維持し終生免疫となっていますが、何らかの原因で免疫力が低下したときに体内にいるウイルスが増殖し再燃して発症します。
現代医学では、加齢や基礎疾患などによる免疫力の低下と考えていますが、カイロでは罹患した神経がどこかで圧迫されていて、神経内の血管やリンパ管も圧迫され神経内循環が障害
されたことによって免疫力が低下すると考えます。また後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ることがありますが、カイロでは神経の圧迫が解消されていないので、神経痛が残ると考えます。
カイロの施術では、罹患した神経の走路を調べて、圧迫されている部位を探し、圧迫の原因を解消するように施術します。神経の圧迫が解消され神経内循環が改善すると免疫力が復活して速やかに治癒します。また神経の圧迫による神経痛も解消され、後遺症の帯状疱疹後神経痛も起きません。但し、発症後速やかに圧迫原因を解消し、神経の流れを改善しないと、時間経過と共に神経がダメージを受け回復しなくなることがあります。当院では、発症後2週間までに施術が開始できれば完治のお約束が出来ます。
全尽堂では、今までに30症例以上を施術していますが、全て後遺症もなく速やかに治癒し失敗は1例もありません。
以下に最近来院された「帯状疱疹」の症例について報告します。
主 訴; 左脇の痛みのある湿疹
患 者; Aさん(71歳男性)
初診日; 令和6年7月1日
所 見; 4~5日前に左脇に少し痛みのある湿疹が出た。
場所は左第7肋間側胸部で肋間神経に発症した軽度の帯状疱疹である。
神経の走路に沿って圧迫部位がないか調べた結果、背骨の第7胸椎に左回旋の変 位と肋間筋に緊張が見られた。
判 断; 椎骨の変位と肋間筋の緊張による肋間神経の圧迫と考えた。
施 術; 1回目(7月1日)、椎骨の変位を改善し、肋間筋の緊張を緩めた。
2回目(7月3日)、経過良好にて同様に施術。
3回目(7月5日)、順調に回復、同様に施術。
4回目(7月8日)、皮膚に少し、薄い黒ずみがあるが症状消失し治癒とする。
コメント; 軽症の帯状疱疹で、順調に1週間で治癒となった。見た目の症状の重軽はあっても圧迫の改善が出来れば、ほとんどの症例で1週間から10日ぐらいで治癒となります。