診療日誌DIARY

DIARY診療日誌

診療日誌(11) 平成27年10月・11月 

10月20日、Aさんはぎっくり腰になったと言って来院。調べてみると右腰部から下腹部にかけて痛みがあり張っている。腰にはこれと言って問題はなさそうである。緊張を辿っていくと右足の第3指に問題がありそうである。そこで腰は触らず、まず足の指に治療を施した。「これで如何かな?」「あれ、痛くない」・・・・こんなこともあります。

 10月22日、Bさんは歩行障害と手足などの振るえを訴え来院。若い頃からいろんな症状で悩まされていて医師より統合失調症と診断を受けている。調べてみると脳からの神経経路が働いていないようである。脳の末梢神経を調べると眼球運動と舌の動きがぎこちない。まず胸郭などを治療して脳からの血液還流を改善し、脳硬膜の緊張を緩め頭蓋骨の律動を改善した。次に眼球運動と舌の運動をして脳を活性化。すると歩行の際、右足が前に出なかったのが一度で歩けるようになった。2回目来院時はまた戻っていたが、同様に施術したところ3回目以降は歩けるようになった。しかし手足の振るえは薬の副作用のようである。薬物離脱が出来ればいいのだが・・・・。難題である。

 10月26日、Cさんは腹痛を訴えて来院。調べてみると十二指腸に問題があって、膵液・胆汁が巧く流れていないようである。十二指腸を施術して膵液・胆汁を流れるようにしたら腹痛も治まって食欲も出てきた。

 11月9日、京都の先生の紹介でDさんが来院した。左鎖骨骨折である。2日に受傷して整形外科で8字バンドを処方されて1週間経過している。調べてみると骨折端が2cm位離れている。正直8字バンドでは固定は無理である。このままでは癒合しないことも考えられるので、早々整復して固定した。2週間ほど当院で治療して骨折端がずれる心配がなくなったら、京都に帰って京都の先生に引き続き治療してもらう予定である。
 昔、接骨院を開業していたころは骨折もに日常茶飯事であったが、現在はカイロの看板を掲げているので骨折はほとんど来ない。しかし今年は4症例治療させてもらった。